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形態観察コースの調査方法

細長い糸の様なものの調査
肉・魚製品のクレーム調査
変色の原因調査
虫かどうかの調査
金属かどうかの調査
結晶かどうかの調査
カビの調査
プラスチックかどうかの調査
カタラーゼ試験
 
肉・魚製品のクレーム調査
●ミミズや寄生虫というクレームだが、血管やスジなどの肉の組織にも見える
●石が入っていたというクレームだが軟骨かもしれない
●骨かどうか、など

【形態観察コースでわかること】
ミミズや寄生虫かどうか。
石かどうか。
肉や魚などの骨や血管や組織の一部と推測されるかどうか。

【形態観察コースでわからないこと】 →別のコースをお選びください
動物種。
石の生産地(石の生産地については、どのような試験を行っても分からない場合が多いのでご注意ください)。


形態観察コースでは、肉や魚のクレーム調査を次の方法で調べます。
目視確認
混入状況を詳しく観察し、商品の中に混入・埋入していたかどうか、表面に付着しているものなのかを確認します。
この時点で全長や太さの確認を行います。

実体顕微鏡による観察
実体顕微鏡で拡大して異物の細かい特徴を観察します。
先端・末端・断面の形状を詳細に観察します。

光学顕微鏡による透過観察
光学顕微鏡で異物の特徴を透過観察します。
血管の構造があるかどうかを確認します。
寄生虫やミミズの特徴があるかどうかを確認します。
石を粉砕し、結晶が認められるかどうかを確認します。

燃焼試験
直火で燃焼すると、次の特徴が認められます。
タンパク質を主成分とするもの ・・・独特な臭気が感じられ、黒く炭化します。
石やガラス ・・・容易に変形しません。
植物 ・・・パッと燃えて灰になります。

燃焼試験は検体そのものを紛失してしまうことになりかねないので、観察後でも区別が付かなかった検体に対して行います。お客様ご自身で燃焼試験を行う際には、十分ご注意なさってください。

その他
水に浸したときの形状変化などを確認します。

試薬試験
数種類の試薬を必要に応じて用い、異物の分類を行います。
デンプン反応 ・・・ヨウ素試薬を用いてデンプンが紫色に呈色することを利用しています。
ニンヒドリン反応 ・・・ニンヒドリン試薬を用いて、アミノ酸やタンパク質が紫色に呈色することを利用しています。
脂質呈色反応 ・・・ズダン3試薬を用いて、油分が橙色に呈色することを利用しています。
その他、必要に応じて各種試薬を使用します。

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PHOTO

ニンヒドリン反応で
タンパク質が紫色に変色





横紋筋組織



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