形態観察コースでは、細長い糸や毛のような繊維状物質を次の方法で調べます。 |
目視確認 |
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混入状況を詳しく観察し、商品の中に混入・埋入していたかどうか、表面に付着しているものなのかを確認します。 |
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実体顕微鏡による観察 |
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実体顕微鏡で拡大して異物の細かい特徴を観察します。 |
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先端・末端・断面の形状を詳細に観察します。
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もし毛根があれば、毛根の形状から人毛か動物毛かの推定が可能です。ただし、動物の種類については明記できません。
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光学顕微鏡による透過観察 |
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光学顕微鏡で透過観察すると、次の特徴が認められます。 |
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毛 ・・・表面にキューティクルが観察され、毛髄が認められます。 |
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繊維 ・・・表面の特徴や断面形状が異なり、綿繊維や合成繊維の区別が可能となります。 |
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植物 ・・・植物細胞が観察されます。
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燃焼試験 |
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直火で燃焼すると、次の特徴が認められます。 |
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毛 ・・・勢い良く縮まって黒く炭化し、燃焼時に強いケラチン臭が感じられます。 |
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繊維 ・・・繊維の種類によって燃え方や燃焼後の形状が異なり、大まかな繊維の区別が可能となります。 |
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植物 ・・・パッと燃えて灰になります。
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燃焼試験は検体そのものを紛失してしまうことになりかねないので、観察後でも区別が付かなかった検体に対して行います。お客様ご自身で燃焼試験を行う際には、十分ご注意なさってください。
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カタラーゼ試験 |
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毛に毛根が残っていた場合にのみ試験可能です。
カタラーゼ試薬を毛根に滴下し、気泡の発生を確認します。 |
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もし加熱されていなければ・・・気泡が勢い良く発生します。 |
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もし加熱されていれば・・・気泡は発生しません。
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